盆栽の水やりは、土が乾き始めたら、鉢底から水が流れ出るまで与えるのが基本です。土の見方と水の与え方、季節ごとの回数、葉水の方法を紹介します。
水やりのタイミング
朝に鉢土を確認し、表面が乾き始めたら水を与えます。まだ湿っていれば時間をおいて確認し、土の中まで乾き切る前に水を与えましょう。
赤玉土は、濡れていると色が濃く、乾くにつれて白っぽくなります。水やり直後と乾いてきたときの色を比べて覚えましょう。
苔で土が見えないときは、鉢の縁など、土が見えるところを指で触ってみましょう。持ち上げられる鉢なら、水やり前後の重さの違いも覚えておくと役立ちます。
1回の水の量と与え方
- 水流をやわらかくする。じょうろやノズルのハス口を使い、土が流れたり掘れたりしない強さにします。
- 鉢土全体へ回しかける。幹の片側だけでなく、鉢の奥や枝葉の下にも水を届けます。
- 鉢底から水が流れ出るまで与える。少し間をおいてもう一度全体にかけると、鉢の中まで水がしみ込みやすくなります。
受け皿を使う場合は、流れ出た水を捨てます。水が抜けずにたまるときは、鉢底の穴がふさがれていないか確認してください。
季節ごとの回数の目安
小さな鉢で育てる盆栽の水やり回数の目安です。
| 季節 | 水やりの目安 |
|---|---|
| 春・秋 | 1日1〜2回。新芽や葉がよく伸びる時期は、水切れに注意します。 |
| 夏 | 1日2〜3回。朝に加え、昼と夕方も乾き具合を確認します。 |
| 冬 | 1〜3日に1回。冷え込む早朝を避け、気温が上がってから昼ごろまでに与えます。 |
水をやるかどうかは、毎日、土の乾き具合を見て決めましょう。まだ湿っていれば待ち、乾いていれば水を与えます。
小さい鉢や浅い鉢は、土が早く乾きます。日差しや風が強く当たる鉢も乾きやすいので、水をやる前に一鉢ずつ土を見ていきましょう。
夏に土が乾いていたら、夕方まで待たずに水を与えます。ホースの中に残った水は、日差しで熱くなっていることがあります。使い始めは鉢にかけずに水を流し、熱くないことを確かめてから水やりしましょう。
葉水の目的と行い方
葉水は、葉や枝に水をかける手入れです。葉のほこりや汚れを洗い流し、葉の周囲の湿度を一時的に高めます。
- かけ方:じょうろやノズルの細かい水流、霧吹きで、葉の表と裏にやさしくかけます。花が咲いている盆栽は、花を避けてかけましょう。
- 時間帯:暑い時期は朝や涼しくなった夕方に行います。冬は冷え込む早朝や夕方以降を避けます。
葉水は、土への水やりの代わりにはなりません。葉が濡れていても、鉢土の湿り気を確かめます。
迷いやすい場面
雨の日も水やりは必要?
小雨や、枝葉が土を覆っている鉢では、雨が土まで届かないことがあります。雨が降っていても土を確認し、乾いていれば与えます。
土が湿っているのに葉がしおれたら?
すぐに水を足さず、鉢底から水が抜けているか、鉢が熱くなっていないかを見ます。最近植え替えをした場合は、その後の変化も振り返りましょう。原因が分からないときは、樹全体・葉・鉢土の写真と、置き場や水やりの記録を持って、購入した盆栽園などに相談してください。
留守中の水やりはどうする?
留守中に土が乾きそうなときは、水やりを頼むか、自動灌水を使います。頼むときは、乾きやすい鉢を伝えておきましょう。自動灌水は出発前に試して、すべての鉢に水が届くか確かめます。
水やりに使う道具は、じょうろ・散水ノズルの選び方で紹介しています。
日当たりや風通しについては、盆栽の置き場所をご覧ください。日々の管理や季節の手入れは、Bonsai Guide「はじめての盆栽」にまとめています。
盆栽の水やりについては、こちらの動画でも紹介しています。




