盆栽の肥料は、春と秋を中心に、樹の生育に合わせて与えます。肥料の種類や量、置き方を知って、枝葉の成長に必要な養分を補いましょう。
肥料を与える時期
下の表は、関東の平地で屋外の盆栽を育てる場合の目安です。気温や樹の生育を見て、与える時期を調整します。
| 季節 | 肥料の与え方 |
|---|---|
| 春 | 芽が動く時期から、枝葉の成長を助けるために与えます。樹形が整った盆栽は、伸びすぎを防ぐため控えめにします。 |
| 夏 | 暑さで生育が鈍る樹は、量を減らすか中止します。元気に育っている樹は、暑さ対策をしたうえで継続することもあります。 |
| 秋 | 暑さが和らいだ時期に与え、冬越しと翌春の芽出しに備えます。 |
| 冬 | 休眠中は与えません。 |
芽切りや葉刈りを予定している樹は、その作業に合わせた施肥の時期も確認しておきましょう。
固形肥料と液体肥料
固形肥料(置き肥)
土の上に置いて使います。盆栽では、油かすを主原料にした玉肥など、ゆっくり効く肥料がよく使われます。臭いが気になる場合は、臭いの少ない緩効性の化成肥料も選べます。
液体肥料
水で薄めて鉢土に与えます。盆栽に使える製品を選び、表示された希釈倍率と使用間隔を守ります。早く効かせようと濃くしたり、回数を増やしたりしないでください。
量と置き方
使用量は、製品に書かれた鉢の大きさ別の量を目安にします。固形肥料は粒の大きさや成分によって効き方が違うので、肥料を替えたら使用量も確認し直しましょう。
幹を太らせたい若木と、枝葉を細かく保ちたい盆栽では、必要な量が違います。たくさん与えればよいわけではなく、育てたい姿に合わせて加減します。
- 鉢の縁寄りに置く:幹の根元を避け、間隔をあけて土の上に置きます。
- 必要に応じて肥料用のかごを使う:水やりで流れたり、鳥に取られたりするのを防げます。
- 古い肥料を交換する:製品の交換時期に合わせて古いものを取り除き、新しい肥料は少し位置をずらして置きます。
玉肥が崩れて表土に広がると、水が通りにくくなることがあります。崩れたものを残したまま、新しい肥料を足さないようにします。
肥料を控えるとき
根を切った植え替えの直後は、肥料を控えます。再開は1か月後がひとつの目安ですが、樹の回復が遅いときは急がず、少量から始めます。
葉がしおれている、土がなかなか乾かないなど、調子が悪いときも肥料を足しません。水切れや根の傷み、置き場に問題がないかを先に確かめましょう。
日々の世話については、盆栽の水やりと盆栽の置き場所もご覧ください。管理全体の流れは、Bonsai Guide「はじめての盆栽」にまとめています。




